研究紹介

母子保健のリスクアセスメントシートの開発にあたり、母子保健のリスクアセスメントに関する研究に取り組んでいます。また、国内のみならず、海外の研究チームとの共同研究にも参加しています。

架空事例を用いたパイロット研究

リスクアセスメントシートの開発および運用マニュアル作成にあたり、令和4年度に架空事例を用いたリスクアセスントシートの検証を行いました。本研究の結果では、リスクアセスメントシートの良好な精度が確認されました。また、経験年数の違う保健師が用いた場合でも一定の精度で評価が一致することが示されました。この成果は、以下の論文で報告しています。

実データを用いたリスクアセスメントシートの精度検証とリスク要因の分析

リスクアセスメントシートを導入している自治体と連携し、実データに基づく分析を進めています。シートの予測精度の検証とリスク要因の詳細な分析を通じて、支援を必要とする家庭への効果的なサポート体制の構築と、母子保健機能の充実に貢献することを目指しています。

米国研究チームと共同研究 「PRAMS」

米国では妊娠・出産期、乳幼児期のリスクアセスメントに関する研究が30年以上行われています。今回、日本と米国の妊娠期~乳幼児期の家庭の状況把握を行い、日米の比較を行うことで、それぞれの国の強みや課題を明らかにする国際共同研究を始めています。